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2008年02月01日(金) 06時01分

「天洋食品」煮沸牛肉に金属粉混入していたスポーツ報知

 中国製ギョーザによる中毒問題で、製造元の中国・河北省の「天洋食品」から輸入した煮沸牛肉に昨年11月、金属粉が混入しているのが見つかっていたことが31日、輸入元の食品総合商社「東海澱粉」(静岡市)の話で分かった。東海澱粉は混入が判明した昨年11月上旬以降、輸入をやめている。

 東海澱粉によると、混入していた金属粉は鉄とクロム、アルミの合金。肉眼で確認できたが、微量だったという。牛肉は三重県桑名市の食品メーカーに納入。食品メーカーが牛肉をレトルト食品に加工する前の磁石の検査で見つけた。

 東海澱粉の社員が天洋食品に出向いて調査したところ、工場で使われているひしゃくと、金属粉の成分比率が同じだったという。

 食品メーカーは牛肉を使ったレトルト食品の生産を中止。すでに卸した商品の扱いについて小売店と協議しているという。

 また、天洋食品の工場(中国河北省)に対し、中国の検疫当局が2003年、地元での品質検査に合格すれば、輸出時は検疫などのチェックを免除することを認めていたことも発覚。中国製食品への不安が国際的に広がる中、中国当局の水際でのチェック態勢の在り方が問われそうだ。

http://hochi.yomiuri.co.jp/topics/news/20080201-OHT1T00107.htm