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2008年02月01日(金) 12時55分

少人数や死亡以外も報告 中国製ギョーザ通報遅れ東京新聞

 厚生労働省は1日、中国製ギョーザによる中毒で、国への報告が遅れたことを受け、これまで報告する義務がなかった小規模な食中毒や死者がいないケースでも、重篤な患者が出た場合などは国に報告するよう食品衛生法の届け出基準を見直す方針を固めた。具体的な基準は、近く専門家による検討を始める。

 同省は千葉市で昨年12月末に母娘2人が重い中毒症状を訴えたにもかかわらず、国に1カ月近くも報告されなかったことを重視。舛添要一厚労相は1日の閣議後会見で「最初の被害情報を把握していれば、その後の被害は生じなかったかもしれない」と述べ、国による迅速な情報収集が不可欠との認識を示した。

 同省によると、1月31日午後6時までに、保健所を設置している全国130カ所の自治体に寄せられた冷凍ギョーザに関する被害相談は計175人に上った。

(共同)

http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2008020190125526.html