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2008年02月01日(金) 18時45分

中国、五輪控え食品管理を強化 監督体制を整備東京新聞

 【北京1日共同】中国国家食品薬品監督管理局は1日、食品や医薬品の安全性確保に向けた今年の重点課題として、8月の北京五輪に向けた食品の品質管理強化や水産品、肉製品に対する重点取り締まり、医薬品メーカーに対する監督体制の整備などに取り組む方針を明らかにした。

 中国製ギョーザによる中毒では、既に中国内で使用、販売が全面的に禁止されていた有機リン系殺虫剤「メタミドホス」が検出されたが、記者会見した管理局の顔江瑛報道官は「法律の整備、管理体制の強化を通じ、安全性の確保に努めたい」と語った。

 食品の安全性確保では、衛生インフラが不十分な農村部での問題食品の取り締まりや情報収集の強化、中毒事故発生時の緊急対応の整備などにも重点的に取り組む方針。

 ギョーザによる中毒をめぐっては、国家品質監督検査検疫総局が主管官庁として調査しているが、顔報道官は「われわれも全力を挙げて食品や医薬品の安全確保に努力したい」と強調した。

http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2008020101000636.html