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2008年02月01日(金) 18時01分

中国製ギョーザ中毒:「何を信用すれば…」 主婦ら困惑、店は懸命対応 /山口毎日新聞

 中国製冷凍ギョーザ中毒事件を受け、県内の各スーパーは1月30〜31日、問題の商品を回収するとともに注意喚起の張り紙を出すなど対応に追われた。県や各保健所は31日午前、281店舗の立ち入り調査に着手。買い物に訪れた主婦らは「何を信用すればいいのか」などと戸惑いの表情を見せた。【住田里花、大村健一】
 ■12店に撤去指示
 各保健所は量販店など281店舗への立ち入り調査を実施。うち12店の店頭にメーカーが自主回収した製品があり、撤去するよう指示した。
 「手包みひとくち餃子」を販売していた山口市黒川のフジグラン山口では午前10時過ぎ、山口環境保健所の職員が販売の有無や、消費者への注意喚起の実施などを確認した。
 買い物をしていた近くの会社員、今井真理子さん(32)は「本当に怖い。消費者が見極めるのは難しい」と不安そうに話した。
 ■電話で呼び掛け
 「CO・OP手作り餃子」を扱っていたコープ山口(山口市)は1月30日夕から購入者リストを作成。ギョーザのほか、メーカーが自主回収した「CO・OP本場中国肉餃子」「CO・OPとろ〜り煮込んだロールキャベツ」の購入者は計5949人にのぼり、食べないよう電話で呼び掛けた。ほとんどは既に食べていたが、健康被害の訴えはないという。
 また、31日午前、問題の中国業者製ボイル牛肉が一部混入していた「CO・OPビーフカレー」を回収した。
 一方、県内でスーパーマーケット「アルク」など65店舗を展開する「丸久」(防府市)の宇部と岩国両市の計3店舗もメーカーが自主回収した「お弁当大人気! 豚肉のごぼう巻き」を回収。同社営業本部は「メーカーから指示があれば、そのつど対応したい」と話す。
 ■11人が相談
 各保健所や消費生活センターなどに寄せられた相談は31日夕までに11件。うち5件が中国製品に対する不安で、購入した製品に関する問い合わせは3件だった。午後7時現在、被害報告はない。
 ■給食に4品目
 また県教委は31日、学校給食で使用されていないか各市町教委に調査を指示。6小学校と1中学校の計7校で昨年4月〜1月30日、メーカーが自主回収した4品目を使っていたことが分かったが、健康被害はないという。
〔山口版〕

2月1日朝刊

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080201-00000312-mailo-l35