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2008年02月01日(金) 18時01分

中国製ギョーザ中毒:県内でも対応大わらわ 給食献立変更、店の商品撤去 /徳島毎日新聞

 中国製冷凍ギョーザによる中毒事件。有機リン系殺虫剤の混入が見つかった物と同じ商品が県内でも販売・流通しており、学校給食では献立変更を余儀なくされるなど、31日も関係者は対応に追われた。【岸川弘明、深尾昭寛、加藤明子】
 県はホームページなどで注意喚起。各部局の担当者らを集めた緊急の連絡会議を開き、流通経路の調査など今後の対応を確認した。
 県生活衛生課によると、夕方までに県内各保健所へ12件の相談が寄せられたが、いずれも殺虫剤との関係は確認されていない。このうち、石井町の男性(29)が30日夜、腹痛と下痢を訴えて病院で受診。血液検査などの結果、今回の殺虫剤とは無関係と診断された。男性は29日夜、ジェイティフーズ輸入のギョーザを食べたという。
 徳島市では、今月の小中学校46校の給食メニューに自主回収商品が予定されていたが、使用中止を決めた。4日(中学校)と18日(小学校)で、ともにジ社の「柔らかく煮込んだロールキャベツ」をやめて、別の食品に変更する。
 とくしま生協(本部・北島町)では県内3店舗のうち、コープ住吉とコープ石井で30日夕から、ジ社輸入の生協ブランド「CO・OP手作り餃子」などを撤去した。31日も「他の商品は大丈夫か」など問い合わせが相次いでおり、同生協の大久保秀幸常勤理事は「不安を与えてしまい、深くおわびしたい」と話している。
 県内スーパー大手のキョーエイ(本部・徳島市)では、ジ社の自主回収商品2品目を含め、同社の冷凍食品全15品目を県内約30店舗から撤去した。

2月1日朝刊

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080201-00000292-mailo-l36