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2008年02月01日(金) 18時00分

中国製ギョーザ中毒:県内で体調不良4人 商品の撤去確認を開始 /高知毎日新聞

 農薬入りの中国製の冷凍ギョーザで中毒症状が出ている問題で、ギョーザを食べ、体調不良を訴えた事例が高知市内で2件3人、四万十市で男性1人の計4人あったことが31日分かった。いずれも下痢の症状だが、既に回復しているという。県内スーパーでは輸入元の「ジェイティフーズ」(東京都)が自主回収を決めた23品目に該当する商品の撤去をほぼ済ませたが、県の保健所や同市保健所は同日、県内のスーパーを巡回して商品が残っていないかなどの確認を始めた。【服部陽】
 高知市保健所によると、2件の報告は、30日夜から31日午前中に市内のスーパーからあった。親子2人と成人男性1人で、ともに「中華deごちそう ひとくち餃子」を食べたという。同保健所が親子から直接聞き取りしたところ、便が軟らかくなった程度といい、ギョーザとの因果関係は今のところ不明という。
 一方、県や同市は県内スーパーなどで自主回収の対象商品が店頭に残っていないか、どのような流通経路で仕入れたかなどについて確認している。県中央東福祉保健所(香美市)では県中東部のスーパー20カ所に問い合わせている。
 四国3県(徳島を除く)で21店舗を展開するスーパー「サニーマート」(高知市)では23品目のうちの3品を扱っていたため、店頭から撤去した。同市内のサニーマート六泉寺店の冷凍食品売り場では対象商品の撤去を知らせる紙が張られ、客が店員に問い合わせる場面も見られた。今後、同スーパーでは顧客のポイントカードの購買履歴を元に商品を買った客を特定し、食べないように注意を呼びかける方針。

2月1日朝刊

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080201-00000306-mailo-l39