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2008年02月01日(金) 17時07分

中国製ギョーザ中毒 商社が製造元調査 双日など 生産管理体制を確認西日本新聞

 【石家荘(中国河北省)1日新貝憲弘】中国製ギョーザによる中毒問題で、ギョーザの現地買い付けを担当していた総合商社「双日」などの関係者が1日午前、中国河北省の製造元「天洋食品」の調査に入った。調査は輸入元のジェイティフーズや販売元の日本生活協同組合連合会(日本生協連)の担当者と合同で行い、製造現場の衛生管理を中心に天洋食品側の生産管理体制を確認する。 

 調査を行うのは双日の子会社で直接買い付けを行った双日食料の小林久男品質保証室長ら数人。午前9時(日本時間同10時)ごろ天洋食品に到着した小林室長は、報道陣に「まずは現状確認をして原因究明に努めたい。とにかく早くみなさんに安全安心な商品をお届けしたい」と述べた。

 小林室長らは天洋食品の幹部から状況説明を受けるほか、製造現場や商品倉庫も視察して今後の対応を検討する。前日にはジェイティフーズからも聞き取りを行い「製造記録の調査を進めており、中国当局の協力で順調に進んでいる」などと話していたという。

 中毒症状の原因となった有機リン系農薬成分「メタミドホス」は、ギョーザのほか包装からも検出されている。一方、中国の国家品質監督検査検疫総局は先月31日、天洋食品の立ち入り調査でギョーザのサンプルと原材料からメタミドホスは検出されなかったと発表しており、双日側の調査結果が注目される。

=2008/02/01付 西日本新聞夕刊=

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080201-00000025-nnp-l40