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2008年02月01日(金) 17時02分

中国製ギョーザ中毒:県内の大手スーパー9社、店頭商品を自主撤去 /愛媛毎日新聞

 ジェイティフーズの中国製冷凍ギョーザによるとみられる中毒症状が千葉、兵庫両県で判明した問題で、県内の大手スーパーなどは31日までに同社の商品などを店頭から一斉に自主撤去した。県内では同日夕までに健康被害は確認されていない。県や松山市は、該当食品を売ったり食べたりせず、疑問は保健所に問い合わせるよう、ホームページなどを通じて呼び掛けている。【古谷秀綱、藤田健志】
 県によると、県内では同日午後6時現在、大手などスーパー9社の数十店舗にあったジェイティフーズのギョーザなど1863点が撤去された。また、大手スーパー・フジ(松山市)によると、これまでに県内外の店舗でジェイティフーズの「中華deごちそうひとくち餃子」と「お弁当大人気! 豚肉のごぼう巻き」、「お弁当大人気! 豚肉の3色野菜巻き」を計9万8073点販売。昨年11月末までで販売を終えた3色野菜巻きを除く2品目を今回、計3093点撤去した。味の素の冷凍「ピリ辛カルビ炒飯」と江崎グリコ、マルハのレトルト食品3種の撤去も進めている。
 一方、県健康スポーツ課によると、県内では問題の製品を学校給食に使用したケースはない。
 ◇東温では県松山保健所が自主撤去の確認作業
 東温市野田3のフジグラン重信では31日午後2時半から、県松山保健所による中国製冷凍ギョーザなどの自主撤去確認作業が行われた。
 店頭では同保健所の食品衛生監視員2人が、多数の冷凍食品を手に取ってメーカーの自主回収対象品が交じっていないか確認。また県食品衛生推進員が、対象食品を絶対に食べないよう呼び掛ける、一覧表入りの「緊急食品情報」のちらしを店外に張った。
 同店によるとジェイティフーズ製品を中心に17品目約200点を撤去した。他県で中毒の起きたギョーザは先々週以降40個売れたが、既に顧客15人から返品があり、31日は「返品は可能か」という問い合わせも約30件あったという。
 同店の束村道夫支配人は「冷凍食品に対する安心安全イメージが崩れ、中国産食品全体の信頼が問われるかも知れない。風評被害が心配」と語る。また、買い物に来た主婦(45)は「冷凍食品はお弁当に便利だが、製造国までは見ないのでびっくり」と話していた。

2月1日朝刊

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080201-00000274-mailo-l38