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2008年02月01日(金) 17時02分

中国製ギョーザ中毒:広まる回収の動き 県、経過や今後の対応協議 /石川毎日新聞

 有機リン系殺虫剤が混入した中国製冷凍ギョーザによる中毒事件を受け、石川県内のスーパーなどでも30〜31日にかけて、問題となった商品や同じ工場で生産された食品の回収の動きが広まった。31日夕現在の県のまとめでは、同一製品を食べた後、下痢になったとの相談が2件あった。
 コープいしかわは、金沢市内の店頭で販売していた問題の冷凍ギョーザと同一製品を30日に売り場から回収。昨年8月まで共同購入でも扱っていたが、現在は取り扱っていないという。家庭内に現品がある場合には、返金するなどの対応をとっている。
 県はこれまでの経過や今後の対応を協議すため31日、食品にかかわる関係部局を集めて食品安全危機管理対策調整会議を開催。県立学校や各市町の教育委員会に給食における衛生管理の徹底を要請したほか、保育所や養護施設に注意を促すなどの対策実施が報告された。
 また、県は30日付けで県内の食品関係団体に対し、輸入元のジェイティフーズ(東京都)が自主回収している23品目の自主回収対象商品の販売、使用を中止するよう通知。県の調べでは、自主回収対象商品を取り扱っていた業者はコープいしかわを含めて県内に3業者あり、流通状況を確認している。
 県は薬事衛生課(076・225・1443)のほか、県内4カ所の保健福祉センターに相談窓口を設けている。【高橋慶浩、八田浩輔】

2月1日朝刊

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080201-00000251-mailo-l17