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2008年02月01日(金) 17時02分

中国製ギョーザ中毒:体調不良訴え相次ぐ スーパーは回収に追われる /奈良毎日新聞

 ◇給食の献立から外す−−橿原市教委
 中国製冷凍ギョーザによる中毒事件で、県内でも31日、体調不良を訴えた人が相次いで確認された。スーパーも商品の回収などの対応に追われた。橿原市教委は給食で2月に予定していたギョーザを献立から外した。大和高田市教委も給食のメニューの差し替えを検討する。【高橋恵子、中村敦茂、林由紀子、石田奈津子】
 県食品・生活安全課によると、県内の保健所には31日午後5時現在で17件の問い合わせがあった。そのうち奈良市、斑鳩町、大淀町、五條市の6人が「ひとくち餃子」「お弁当大人気!豚肉のごぼう巻き」などの商品を食べて体調不良を訴えた。いずれも入院しておらず、現在は回復している。
 奈良市内の女性(67)は1月22日午後8時ごろに「ひとくち餃子」を食べ、翌朝から、頭痛、めまい、血圧上昇などがあった。
 イズミヤ学園前店(奈良市)やライフ西ノ京店(同)など188の量販店で商品撤去の動きがあった。
 県内と京都府でスーパーを展開する「いそかわ」は、情報収集やメーカーの自主回収商品の撤去に追われた。
 「ひとくち餃子」を扱っていたイトーヨーカドー奈良店も「絶対にお食べにならないよう」と書いた「緊急のお知らせ」を張り出し、サービスカウンターで返金に応じた。
 奈良市西九条町の主婦(36)は「長女(5)が幼稚園に通っている。お弁当に冷凍食品を使うことがある。他の商品も大丈夫か心配」。同市神功の建設コンサルタントの男性(55)は「日本のメーカーの名前が前面に出ているから信用している人も多いはず。メーカーには品質管理を徹底してほしい」と話した。

2月1日朝刊

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080201-00000278-mailo-l29