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2008年02月01日(金) 17時01分

中国製ギョーザ中毒:対応に追われる関係者 県、流通実態と回収状況調査 /富山毎日新聞

 中国製冷凍ギョーザによる中毒症状で、県内のスーパーや県などは31日も対象商品の回収など、対応に追われた。健康被害の報告はないが、県生活衛生課は「冷凍庫に買い置きしているような場合は決して食べないようにしてほしい。場合によってはすぐに医師の診断を」と注意を呼び掛けている。
 県には同日、「ジェイティフーズ」が自主回収している23品目の過去約1年分の出荷先リストが、同社を監督する東京都から届いた。県内には、富山市など4市の問屋7社11店に19種類6135ケースが流通していたことが判明。県は富山市保健所と協力して、流通の実態と回収状況を調査している。
 ジ社の回収対象の5品目を含む計15品目などを撤去した富山市新庄銀座3のスーパー、アルビス新庄店には、富山市保健所の食品衛生監視員3人が訪れ、店内の陳列棚に対象品がないことを確認した。
 桶本一彦店長(50)は「お客様からの問い合わせもあり、無用な心配をかけたくない。返品にも応じます」と話していた。
 一方、滑川市教育委員会は、小中学校や幼稚園の2月25日の給食に、ジ社が取り扱う春巻きが予定されていたことから、メニューから外すことを決めた。「子どもの安全を考え、疑わしいものは扱わない」としている。【上野宏人】

2月1日朝刊

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080201-00000245-mailo-l16