2008年02月01日(金) 16時01分

中国製ギョーザ中毒：「中国産大丈夫？」広がる不安　該当商品、店頭から撤去　／広島（毎日新聞）

　◇対応追われる自治体・スーパー、購入者たどる店も
　◇県、回収品を検査
　中国製冷凍ギョーザで中毒症状が出た問題で、県内の自治体や保健所、スーパーの担当者は３１日、終日対応に追われた。県によると、「中国産の冷凍食品は大丈夫か」といった相談などが複数寄せられているという。県などは回収対象の商品を食べないよう注意を呼びかける一方、回収品の検査を実施するなどして安全確保に努めている。【下原知広、大沢瑞季】
　県食品衛生室などによると、問題となった「ＣＯ・ＯＰ手作り餃子」を共同購入して宅配していたのは県内の５生活協同組合。昨年３〜１２月にかけ約１万２０００袋を販売しているが今のところ、購入者からの被害報告はないという。
　ジェイティフーズ（東京都）が輸入販売した「中華ｄｅごちそう　ひとくち餃子」などの商品を扱っていた店舗は県内で約１００店舗あり、各店が対象商品の撤去を済ませた。
　県に入った情報では三原市内の４０歳代女性が１月中旬に回収対象の冷凍ギョーザを食べてめまいの症状を訴えた。この女性は三原市内のスーパーで「中華ｄｅごちそう　ひとくち餃子」を買い、複数回に分けて食べた後、数回めまいが起きたという。３１日に尾三地域保健所へ届けた。女性が以前にもめまいを発症していたことなどから県は「中毒の可能性は低い」とするが、女性が食べずに残したギョーザを含め、東広島市や竹原市などから回収したギョーザを対象に、殺虫成分などが入っていないか検査する。
　県教委は同日午前、文部科学省の通知を受けて、県内の市町や給食を出している県立学校に給食用の食品の安全確保に万全な注意を払うよう通知した。
　千葉で中毒が出たジェイティフーズの冷凍ギョーザと同じ商品を販売していたスーパー「フジグラン広島」（中区宝町）では、商品を回収するなど対応を急いだ。
　商品は３０日中に撤去し、この日は「安全確認のため、ジェイティフーズの全冷凍商品を回収しています。お持ちのお客様は召し上がらないでください」などと書かれたチラシを店内に張って、注意を呼びかけた。ジ社の冷凍食品すべての返品に応じ、フジのクレジットカードで購入した人の買い物履歴をたどって連絡している。
　買い物に来た中区鶴見町、パート、平田美矢子さん（５８）は「今までは製造地を気にせずに買い物をしていたが、今日は国産のものだけを買った。命にかかわることなので、危ないものは売らないでほしい」と話した。
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　対象商品などの取り扱い情報はホームページ（ＨＰ）で
県＝ｈｔｔｐ：／／ｗｗｗ．ｐｒｅｆ．ｈｉｒｏｓｈｉｍａ．ｌｇ．ｊｐ／
広島市＝ｈｔｔｐ：／／ｗｗｗ．ｃｉｔｙ．ｈｉｒｏｓｈｉｍａ．ｊｐ／

２月１日朝刊

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080201-00000224-mailo-l34