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2008年02月01日(金) 15時00分

中国製ギョーザ中毒:「国産だけ買う」 消費者に不信、不安広がる /鹿児島毎日新聞

 冷凍ギョーザによる食中毒事件を受け、県内のスーパーなどでは31日も、問い合わせや対応に追われた。消費者の間には、「中国産」への不信や不安が広がった。
 中毒の原因商品と同じ餃子を県内17店と共同購入で販売していた生協コープかごしま。過去1年間で約1万4000個を販売しており、30日夜までにすべて撤去。100人態勢で電話で注意を呼び掛けている。33人が、おう吐やめまいなどの体調不良を訴えたが、ギョーザとの因果関係は不明という。
 また、Aコープ鹿児島の7店とダイエーの数店で問題となったギョーザを、ニシムタなど複数の店舗では、自主回収対象商品を扱っていた。いずれも30日夜までに撤去した。
 県内で15店を展開する山形屋ストアでは、自主回収対象の2商品を一部で扱っており、店頭から撤去。さらに「安全性を確認する必要がある」と、全店舗で30日午後8時から、冷凍食品コーナーをプラスチック性のカバーで覆い、販売を中止。その後、問題のギョーザを作った中国の工場と関係がないことを確認し、31日午後、販売を再開した。
 消費者からは、不安の声が漏れた。生協コープかごしま荒田店で買い物をしていた同市堀江町の歯科医、山内よしえさん(45)は「コープは安心というイメージがあったから、驚いた」と困惑顔。同市郡元の主婦(36)は「子供のお弁当に冷凍食品を使っていた」と憤る。山形屋ストア紫原店にいた主婦(56)は「中国産はやはり怖い。野菜も肉も、国産だけを買う」とまゆをひそめた。【福岡静哉】

2月1日朝刊

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080201-00000161-mailo-l46