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2008年02月01日(金) 05時31分

超新星爆発はドーナツ状=すばる望遠鏡で観測−東大や広島大など時事通信

 太陽の10倍から20倍程度の質量を持つ恒星が寿命を迎え、超新星爆発を起こした際には、中心に中性子星ができ、周囲の物質が球形よりドーナツ状に近い形で分布する可能性が高いことが分かった。東京大と広島大、国立天文台、ドイツ・マックスプランク研究所などの国際研究チームが、すばる望遠鏡(米ハワイ島)で観測した成果で、米科学誌サイエンスの電子版に1日発表した。
 これまで、質量がさらに大きい恒星が極超新星爆発を起こした際には、中心にブラックホールができ、周囲の物質がドーナツ状に分布。上下方向にガンマ線を放出し、宇宙最大級の爆発現象「ガンマ線バースト」として観測されると考えられている。今回の研究成果で、さまざまな爆発の仕組みの解明が進むと期待される。 

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