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2008年02月01日(金) 13時04分

中国製ギョーザ中毒:県内の3人、下痢やおう吐 14卸業者に立ち入り調査 /滋賀毎日新聞

 中国製冷凍ギョーザによる中毒事件で、県は31日、ジェイティフーズが輸入した中国製ギョーザを食べた県内の3人から、下痢やおう吐などの症状の報告があったと発表した。いずれも軽症ですでに回復しているという。
 ◆有症者は3人◆
 中毒事件の報道後の同日、問い合わせがあり分かった。うち2人は東近江市の男性(56)と妻(59)で12月中旬、同市のスーパーで「中華deごちそうひとくち餃子」を購入。1月7日に食べた際、1人はすぐに下痢症状となり、もう1人は翌日に下痢、おう吐の症状となった。
 別の1人は湖南市の男性(53)で、1月19日に野洲市のスーパーで同じ商品を購入し、同28日に食べた約1時間半後、下痢になった。
 3人とも病院に診察を受けるほど症状は重くなかったという。県は3人が食べたギョーザの残りを回収。今後農薬などが検出されないか検査する。
 ◆生協でも1人?◆
 また、県によると、昨年10月から大津、草津両市の3店舗で中国ギョーザを販売した「コープしが」には、「CO・OP手作り餃子」を食べた組合員から「軽い症状があった」との報告が1件あったといい、県は調査する方針。
 ◆給食は代替製品で◆
 一方、県教委は16の県立学校と26市町教委に対し、1〜2月の給食の献立で、該当製品を使っていないかを調査。県立八日市養護学校(東近江市)だけが2月8日、「ポークピカタ」を使う予定だったが、代替製品に切り替えた。
 ◆立ち入り調査◆
 県は31日、ジェイティフーズの自主回収食品を扱う14卸業者に立ち入り調査を始めた。
 また、7保健所と県生活衛生課(077・528・3643)で相談を受け付ける。【服部正法、蒔田備憲】

2月1日朝刊

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080201-00000140-mailo-l25