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2008年02月01日(金) 11時48分

<中国製ギョーザ>食品衛生法規則の改正へ…厚労相表明毎日新聞

 舛添要一厚生労働相は1日の閣議後会見で、中国製冷凍ギョーザ中毒事件について「食品衛生法で定められた報告の流れが順守されていなかった。反省すべきことの一つは、行政の対応が遅れたことだ」と述べ、都道府県から厚労省への報告をする基準を示した同法施行規則を見直す考えを表明した。また厚労省は都道府県に、少しでも食中毒の疑いがあれば報告を徹底するよう通知した。

 食品衛生法は、保健所から食中毒の報告を受けた知事の厚労相への報告義務を定め、省令による施行規則で▽患者が50人以上▽死者が発生▽輸入食品に起因すると疑われる▽患者の所在地が複数県にまたがる−−などと基準を例示している。しかし今回の事件では、昨年12月28日と1月5日に発生したケースでは、保健所や県のレベルで報告が止まり、厚労省に連絡が入ったのは3件目発生後の1月29日だった。

 舛添厚労相は「12月末の段階で事態がはっきりしていれば、その後の問題は生じなかった。少なくとも1月6日の件については、輸入食品に起因する食中毒が疑われたことは確かで、この段階で報告しなければならなかった」と指摘。そのうえで「重篤な患者でも(厚労省へ)報告させるとか、規則を改めさせた方がいいと思う。有識者で検討して、国民のニーズに合った形に変えることは迅速にできる」と述べた。【清水健二】

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080201-00000032-mai-pol