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2008年02月01日(金) 11時31分

保健所に相談175人=ギョーザ問題で国把握分−情報伝達の改善指示・舛添厚労相時事通信

 中国河北省の「天洋食品」が製造した冷凍ギョーザによる中毒問題で、舛添要一厚生労働相は1日、閣議後の記者会見で、ギョーザを食べて腹痛を起こしたなどと保健所に相談した人が、全国16都道府県で計175人に上ったことを明らかにした。
 1月31日午後6時までのまとめで、同30日に中毒が判明した千葉県と兵庫県の10人を含む。
 舛添厚労相は「医師が保健所に、保健所が都道府県に、都道府県が厚生労働大臣に届けると食品衛生法で決められているが、これが必ずしも順守されていなかったと私は認識している」と述べ、同法を順守するよう都道府県に指示した。
 同法では食中毒が輸入食品に起因する疑いがある場合、厚労省への報告が義務付けられているのに、最初の被害から約1カ月たった同29日夜まで同省には報告がなかった。
 また、同法は食中毒について、50人以上の患者や死者が発生した場合などにも、同省への報告を義務付けているが、舛添厚労相は「10人ぐらいに改めるのも1つの方法」と述べた。 

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