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2008年02月01日(金) 11時08分

苦情電話3000件超の勢い 中国製ギョーザでジェイティフーズ産経新聞

 中国製ギョーザ中毒事件で、先月30日の問題発覚以降、輸入販売元の日本たばこ産業(JT)の子会社「ジェイティフーズ」(東京都品川区)には消費者からの問い合わせや苦情の電話が殺到、つながりにくい状態が続いている。電話件数は1日午前中には3000件に達する勢いで、同社は回線の大幅な増設を検討している。

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 JTの広報担当者によると、ジェイティフーズの「お客様相談室」には、30日午後5時から31日午前9時までに約700件の電話がかかり、31日深夜までに約2000件の電話があった。
 当初は7回線で対応していたが、31日午後6時から15回線に増設。電話は1日午前1時ごろまで鳴りっぱなし。また午前7時ごろからつながりにくい状態が続いている。このため、回線のさらなる増設を検討している。
 JTの広報担当者は「あくまで推測だが、電話件数は1日午前中には3000件に達するのではないか」としている。
 ジェイティフーズでは、相談室勤務の経験がない他部署の社員も動員して、約60人が交代制を敷き、24時間態勢で対応。電話の内容は、回収商品の送付先や送付方法の問い合わせが圧倒的に多い。
 通常業務では消費者の声を記録するため、パソコンに相談内容を入力する作業を行うが、件数が多すぎるため、紙にメモをするのが精いっぱいの状態という。
 一方、中国での買い付けを担当していた「双日食料」(東京)では、本社と地方の計15部門の営業担当が取引先に事情を説明しているという。

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