記事登録
2008年02月01日(金) 08時01分

学校給食 12道県で使用 中国製回収対象食品産経新聞

 中国製ギョーザ中毒事件で、全国12道県の小中学校が回収対象の食品を給食に使っていた。これまでに児童らの健康被害は報告されていない。文部科学省は31日、全国の都道府県教委に「学校給食において該当製品の使用を控えるように」との通知を出した。事件は教育現場にまで広がりをみせている。

 使用が判明したのは北海道、秋田、岩手、茨城、栃木、神奈川、山梨、新潟、愛知、岐阜、鳥取、山口の各道県。

 北海道小清水町では30日の給食にポークピカタを利用。1幼稚園、6小学校、1中学校で教職員も含め約540人分が提供された。町教委は「初めて使った食材でこんなことになって困惑している」と話している。

 神奈川県厚木市の小学校10校ではロールキャベツが11、18の両日、児童や教員ら5247人に提供された。

 茨城県では昨年10〜12月、つくば市、古河市、八千代町で対象製品の使用が確認され計14校4300人の児童、生徒らが食べたとみられる。

 一方、宮城県登米市と大河原町の給食センターでは、小中計10校で2月にトンカツなどを予定していた。献立は変えずに納入業者を変更する。

 回収対象商品ではないが、静岡県三島市の小学校では、中国産食材を含むギョーザを国産のシューマイに変更した。

 都道府県教委への通知で、文科省は昨年11月以降の給食での使用状況や健康被害の有無について、4日までに報告するよう求めている。


【関連記事】
中国検疫当局が即日会見「ギョーザ原料から農薬農薬検出せず」
毒ギョーザ…安売り競争に明け暮れる冷凍食品業界
毒ギョーザの農薬、中国では死者相次ぎ禁止
冷凍食品の検査は不要…「隙」突いた毒ギョーザ
事件すべて掲載…臨時特集「毒ギョーザ」

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080201-00000081-san-soci