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2008年02月01日(金) 07時51分

ジェイティフーズ製品、県内26店舗で販売産経新聞

 中国製冷凍ギョーザの農薬混入事件で、「ジェイティフーズ」が輸入していた中国の「天洋食品」の製品が、和歌山県内の26店舗で販売されていたことが31日、県と和歌山市の調査でわかった。同日午後3時現在、健康被害は報告されていない。国は他の天洋食品の製品についても販売中止を要請しているが、県では全体の販売状況については把握できていないという。

 ジェイティフーズの製品を販売していたのは、スーパーネゴロ岩出店、打田店▽コープ岩出中央店▽松源高野口店▽オークワ彩の台店、橋本林間店、高野口店、かつらぎ店、海南ココ店、黒江店、海南幡川店、有田川店、ロマンシティ御坊店、古座川店、中之島店、北バイパス店、パームシティ店、メッサオークワガーデンパーク店▽グルメシティ近畿御坊店▽酒のワールドハシモト店▽プライスカット海南下津店、西ノ庄店、御坊店▽ケイ低温フーズ▽スーパーサンワ楠見店▽和歌山給研−の26店舗。各店は天洋食品以外の製品も含めて計879袋を回収した。

 県生活衛生課((電)073・441・2624)と県内の9保健所は同日、相談窓口を設置した。県には「買った商品を検査してほしい」などの問い合わせや相談が12件寄せられたという。

 県内のスーパーでは対応に追われた。オークワでは、今回の問題にかかわる冷凍食品を撤去し、返品に応じることを知らせる掲示をした。返品依頼もすでにあるという。

コープ岩出中央店では店の入り口や売り場にチラシを張り注意を呼びかけ、31日夕までに8件の返品があった。松源では問題が指摘された冷凍食品以外でも中国製のものについては販売を見合わせた。

 また、県教委は各市町村教育長あてに、学校給食の安全確保の徹底を呼びかける通知を行った。県内の学校給食で、該当する製品の使用報告はないという。

 今回の問題で、自宅や夫の弁当で冷凍食品をよく使うという和歌山市内の主婦(33)は、「普段買い置きして手軽に使うものなので、今回のような問題が出ると、どうしていいかわからず怖い」と話していた。

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