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2008年02月01日(金) 07時50分

健康被害訴え相次ぐ 毒ギョーザ、茨城県内に波及産経新聞

 中国産の冷凍ギョーザによる食中毒問題で、茨城県は31日、同じ冷凍ギョーザを食べた県内の29人が同日夕までに下痢などの症状を訴えたと発表した。問題発覚後、全国の食品会社で中国産商品を自主回収する動きが続出。スーパーや生協は店頭から商品を撤去し、購入者に返品を呼びかけるなど対応に追われた。また県内の学校で、自主回収の対象商品が過去に給食に出ていたことも明らかになった。

 県によると、31日までに水戸やつくばなど15市町で計29人が問題の2種類の冷凍ギョーザを食べ、下痢や腹痛などの症状を訴えた。いずれも軽症ですでに回復しており、因果関係を調べている。このうち、鹿嶋市の女性(21)らが同じパックの未調理のギョーザを残しており、県は成分を分析して原因究明を進めている。

 県はスーパーや生協など県内66施設に商品撤去を指導。いばらきコープは、店舗や配送センター計19施設で昨年12月5日以降、「手作り餃子」を約1200パックを販売しており回収を急いでいる。

 また、県教委によると今年度、つくば、八千代、古河3市町の小中学校など14校で、「ジェイティフーズ」(東京都)が自主回収を決めた業務用の3品目が給食に出ていたことが判明。健康被害は確認されておらず、県教委は食品の安全確保を呼びかけている。

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