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2008年01月31日(木) 01時01分

中国製ギョーザで10人中毒=千葉と兵庫、一時意識不明も−食後に腹痛や吐き気時事通信

 千葉県や兵庫県の3家族計10人が、中国製冷凍ギョーザを食べた後、腹痛や吐き気、下痢などの中毒症状を訴え、9人が入院、うち女児1人が一時意識不明になったことが30日、分かった。両県警が2家族の食べたギョーザの包装や吐瀉(としゃ)物などを鑑定した結果、殺虫剤として農薬に使われる有機リン系薬物「メタミドホス」が検出された。
 致死量は体重50キロの人で約1.5グラム。両県警は薬物混入量や流通経路などを調べている。厚生労働省は在日中国大使館を通じ、中国当局に通報した。
 警察庁は同日、全国の警察本部に同種事例があった場合は速やかに報告するよう指示した。
 調べによると、症状を訴えたのは千葉県市川市の飲食店店員の女性(47)と子供4人、千葉市稲毛区の母(36)と娘(3)、兵庫県高砂市の自営業男性(51)と妻(47)、二男(18)。
 いずれのギョーザも中国河北省の「天洋食品」が製造。輸入者は日本たばこ産業(JT)子会社の「ジェイティフーズ」(東京都品川区)で、大手スーパーや生協で販売された。千葉では「手作り餃子」(40個入り)、兵庫では「手包みひとくち餃子」(20個入り)という商品のギョーザを食べた直後や約30分後に症状が出たという。 

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