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2008年01月31日(木) 00時19分

中国製ギョーザなどの撤去・販売中止相次ぐ読売新聞

 大手スーパーなどでは「ジェイティフーズ」が輸入した冷凍食品などを撤去する作業に追われた。

 イトーヨーカドーなどを展開するセブン&アイ・ホールディングスは30日、111店舗で販売していた「ひとくち餃子」をすべて撤去。店頭にポスターを張って注意を呼びかけ、客から要望があれば、返金にも応じているという。同社広報センターは「中国産食品への信頼が失われ、売り上げへの影響が心配」と話した。

 ダイエーはギョーザなど3品目、西友も、「豚肉のごぼう巻き」を撤去。ライフコーポレーションでも、52店舗で販売していたギョーザなどを引き下げた。

 首都圏などで展開する成城石井(横浜市)は、問題のギョーザは取り扱っていないが、ほかの中国製冷凍ギョーザ全6商品の販売を取りやめた。同社広報室は「中国産食品全体への不信感が生まれており、安全性の確認がとれるまではやむを得ない措置」としている。

 天洋食品と取引のあるメーカーは、同社製冷凍食品の販売中止に踏み切った。

 冷凍食品大手の加ト吉は30日、業務用の▽豚ロース串カツ▽豚ロース玉ねぎ串カツ黄色▽アスパラベーコン串▽ウィンナー串▽デリカ豚ロース玉ねぎ串カツ▽NEW豚ロース玉ねぎ串カツ−−の6品の自主回収を決定。いずれも業務用として飲食店などに販売しており、健康被害などの情報は現在入っていないという。

 味の素の子会社、味の素冷凍食品は同日、天洋食品から輸入した肉を使って製造した冷凍食品2品を自主回収すると発表した。対象は家庭用冷凍食品「ピリ辛カルビ炒飯」(450グラム入り)と、外食店向けの業務用冷凍食品「カルビクッパ」。味の素によると、いずれも国内工場での製造で、「中国製ではないが、安全をとって自主回収を決めた」としている。

 江崎グリコも、加ト吉を通じて仕入れた天洋食品製の冷凍カツを使ったレトルト食品「DONBURI亭かつとじ丼」を自主回収する。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080131-00000000-yom-soci