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2008年01月31日(木) 02時10分

<中国産ギョーザ>東海地方でも売り場から次々撤去毎日新聞

 殺虫剤が混入した中国製の冷凍ギョーザを食べた千葉県などの計10人が中毒症状を訴えた事件で30日、東海地方の生協や大手スーパーの一部でも問題のギョーザが売り場から次々と撤去された。買い物客らは、昨年から続く食への不安と不信を改めてあらわにした。

 東海3県の4生協(組合員約69万5700人)で作る東海コープ事業連合(名古屋市)によると、計28店のうち23店で昨年3月から「手作り餃子」を計6445点販売した。23店の内訳は▽めいきん生協(藤が丘、一社、岩崎、高蔵寺、上八田、仲田、本山、小幡、黒川、岩倉、犬山、豊明、大高)▽みかわ市民生協(岩田、あんず、安城横山、岡崎北)▽コープぎふ(長良、多治見、可児、芥見、尾崎)▽コープみえ(名張)。

 最近もこのうち16店で扱っていたが、日本生活協同組合連合会(日生協)からの連絡で30日午後に撤去した。同連合は組合員の購入履歴を調べ、電話などで謝罪と返品のお願いを始めたが、30日夕方までに健康被害の訴えなどはないという。

 同連合の徳升孝司常務理事は「原因究明を待ちたいが、今後、生協商品への不安が高まる恐れもある。組合員の健康を第一に対応を検討したい」と話している

 一方、愛知県豊田市のトヨタ生活協同組合(組合員約25万人)でも「手作り餃子」など問題の2商品を宅配用で扱っていた。昨年8月以降に計464点を販売しており、購入した組合員に連絡して回収することにしている。【安達一正、樋岡徹也】

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080131-00000011-mai-soci