記事登録
2008年01月31日(木) 12時38分

JT株、1万5000円安 中国製ギョーザ問題で朝日新聞

 日本たばこ産業(JT)の子会社が輸入した中国製冷凍ギョーザから農薬成分が検出された問題を受け、31日午前の東京株式市場では、JT株に売り注文が先行した。終値は前日比1万5000円安の54万7000円と続落した。

 この問題をめぐっては、千葉県と兵庫県で合計10人が中毒症状を訴え、うち9人が入院。JT子会社は23品目の自主回収を決めた。昨年から製造表示の偽装などが相次ぎ、食の安全に対する消費者の目が厳しくなる中、市場では「JTブランドの信頼回復には時間がかかる」との見方が広がっている。

 JTは事業の多角化を図るため、企業の合併・買収(M&A)などで食品部門の強化を進めてきた。それだけに、先行き業績に対する影響が懸念され、同社株の売りにつながった。(時事) アサヒ・コムトップへ

http://www.asahi.com/business/update/0131/JJT200801310005.html