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2008年01月31日(木) 00時00分

中国製ギョーザ 店頭撤去県内でも 販売店舗、回収に着手読売新聞

商品の回収とおわびのチラシが張られた陳列棚(大津市の「コープぜぜ」で)

 兵庫、千葉両県で、ジェイティフーズ(東京都品川区)が輸入した中国製冷凍ギョーザを食べた人が食中毒症状を訴え、一部のギョーザから有機リン系の農薬「メタミドホス」が検出されたことが明らかになった30日、県内でも、スーパーの店頭から同社の冷凍食品が撤去されたほか、県が同様の事案が起きていないかなどの確認に追われた。

 県に今回の情報が入ったのは午後5時過ぎ。県内の7保健所を通じて確認した結果、同社製品による食中毒の事案は現在のところ、発生していないという。

 県内では、コープしがが「コープぜぜ」(大津市)、「ミニコープローズタウン」(同)、「ミニコープ草津」(草津市)の3店舗で、農薬が検出された「CO・OP手作り餃子(ギョーザ)」を販売していた。

 コープしがによると、2007年10月21日から取り扱いを始め、これまでに102個売れた。すでに組合員カードを提示した購入者に連絡を取り始めており、店頭でも回収を呼びかける掲示を行うという。

 「コープぜぜ」では、冷凍食品コーナーに陳列していた10袋を撤去。棚に謝罪と回収の理由を説明した文書を掲示した。

 同店を訪れた市内の主婦(59)は「産地は必ず見るし、加工食品はできるだけ買わないようにしているが……。こんなことになるのなら、中国からの輸入を見直すことも検討すべきでは」と話していた。

 スーパーマーケット「平和堂」(彦根市)は、問題の冷凍ギョーザと同じ工場で製造された「豚肉のゴボウ巻き」が納品されていたとして、全122店のうち取り扱っていた29店舗の店頭から撤去した。ジェイティフーズから自主回収の依頼があった。

http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/shiga/news/20080130-OYT8T00668.htm