記事登録
2008年01月31日(木) 00時00分

中国製ギョーザ 県内でも撤去相次ぐ 県、被害有無など調査読売新聞

ジェイティフーズの冷凍食品を撤去する店員(松山市のスーパー「フジグラン松山」で)

 兵庫県や千葉県で中国製冷凍ギョーザを食べた親子らが食中毒症状を起こした問題を受け、県内でも30日、スーパーが関連商品を店頭から撤去し、県が実態調査に乗り出すなど、波紋が広がった。

 スーパー「フジ」(本社・松山市)には、同日夕のテレビニュースで問題が報道された直後から、「この商品は大丈夫なのか」「問題の商品は扱っているのか」と消費者からの電話が相次ぎ、社員が対応に追われた。同社は、県内や中国地方など約50店舗で扱っていたジェイティフーズ販売の商品をすべて店頭から回収。松山市宮西の「フジグラン松山」では、同日午後5時20分ごろから「手包み一口ぎょうざ」7パックを含むジェイ社の全商品を店員が回収した。

 県では薬務衛生課の職員が厚生労働省から発表内容や問題の商品の情報収集に務めるとともに、県内の各保健所に同様の被害通報が入っていないか確認。また、県内で営業している各スーパーから対応状況などを聞き取った。

 以前から中国製品を買わないようにしてきたという松山市富久町の主婦(58)は「以前に地元のスーパーで買い物した時、中国製品について店員に尋ね、『うちは中国でも仕入れ先がきっちりしているので大丈夫』と言われたが、心配で買えなかった。やはり、買わなくて良かった」とあきれ顔。松山市祝谷の主婦(52)は「今では、食品は値段より産地を見て購入している。輸入していた会社は、どういうチェックをしていたのか、きちんと公表してほしい」と憤っていた。

http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/ehime/news/20080130-OYT8T00792.htm