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2008年01月31日(木) 10時00分

橋下、ダブルスコアで圧勝日刊ゲンダイ

 大阪府知事選はダブルスコアで橋下徹(38)が圧勝した。ここまで差が開いたのは、自民・公明の「政党隠し」と「争点封じ」がまんまと成功したからだ。

 昨年11月、自民VS。民主の対決になった大阪市長選で大敗した自民党。それに懲りて、採用したのが潜伏戦術だ。
「自民党を前面に出したら有権者に逃げられる。しかし、組織のない橋下では戦えない。そこで考えたのが黒子作戦です。有権者は気づかなかったが、自民党は幹部が連日、大阪入りして組織をフル回転させた。橋下が使っていた選挙カーも自民党のものです。「自由民主党」の文字は白いテープで隠していた。とにかく1カ月足らずの短期戦を、小学生でも知っている高い知名度で逃げ切ってしまえという作戦でした」(関係者)
 大阪はただでさえ横山ノックを知事にするような土地柄。有名人というだけで一票を投じる。橋下氏も「8人目の子づくりは、置いといて……」「これまで府知事で立候補しているのってジジイばかりでしょ」と絶対に政策に深入りしなかった。大阪府民は自民党の戦術にコロッと引っかかった。

●これから噴出スキャンダル
 もっとも橋下氏のこれからはスキャンダルまみれになる可能性もある。
 橋下氏にはすでに「国民年金未納」のチョンボが発覚している。「フライデー」が選挙期間中にスクープし、一般紙も後追い報道した。同誌は“ヤバイ筋”との交友関係も暴露している。
「昨年3月大阪府警に逮捕されたパチンコ情報会社「梁山泊」の関係者A氏のこと。A氏は不起訴になったが主犯の人物とは極めて近い関係で、橋下はそんなA氏とキタ新地の高級クラブで飲んでいる姿を目撃されているという。しかもその高級クラブはイトマン事件で知られる許永中の愛人がママをしている店というオマケ付きです」(事情通)
 橋下氏は「A氏は知り合いを通じて紹介された」と、あっさり交際を認めているが、単なる知人で済まされる問題ではない。
「女性問題も出てくるかも。橋下はクラブに飲みに行ってもTV同様、陽気で話し上手でホステスにモテモテ。一部週刊誌はすでに、そのあたりのウワサを聞き付けて、キタ新地やミナミの夜の街を徹底的に取材している」(大阪のスポーツ紙記者)
 まさかノックの「二の舞い」にはならないと思うが、これから何が出てくるか。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080131-00000009-gen-ent