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2008年01月31日(木) 10時10分

輸出時のチェックを免除…冷凍ギョーザに中国当局スポーツ報知

 千葉、兵庫両県で食中毒事件を起こした冷凍ギョーザの製造元「河北省食品輸出入集団天洋食品」の工場(中国河北省)に対し、中国の検疫当局が2003年、地元での品質検査に合格すれば、輸出時は検疫などのチェックを免除することを認めていたことが31日、分かった。

 中国製食品への不安が国際的に広がる中、中国当局の水際でのチェック態勢の在り方が問われそうだ。

 中国で輸出品の品質チェックを担当する国家品質監督検査検疫総局の通達などによると、同局は03年7月、通関業務を迅速化するため、優良企業の高品質の製品については検疫などの品質チェックを経なくても、書類審査だけで輸出を許可する制度を始めた。

 同局は各企業の申請に基づき、製品を調べた上で同年10月、中国全土の約1300社にこの制度の適用を認め、天洋食品工場には冷凍ギョーザにのみ適用を認めた。

 同局は食品以外に、衣類や電化製品などの輸出についても同制度の適用を認めている。(共同)

http://hochi.yomiuri.co.jp/topics/news/20080131-OHT1T00118.htm