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2008年01月31日(木) 15時02分

東海でも3児症状、全国で38人に 中国製ギョーザ中毒東京新聞

 中国製冷凍ギョーザによる中毒が明らかになった30日夕以降、「ギョーザを食べて体調を崩した」という訴えが東海など各地で相次いだ。

 東海3県の4生協でつくる東海コープ事業連合(名古屋市名東区)は、消費者への調査で、数人から「体調が悪くなった」などの回答を確認した。今後、専門職員が聴き取り調査する。

 愛知県知多保健所に31日朝、同県常滑市の男児(2つ)の母親から「1月中旬にジェイティフーズの『中華deごちそう ひとくち餃子』を食べた直後から、男児に数日間、吐き気などの症状が続いた」との通報があった。残りを回収し、県衛生研究所で鑑定する。同県安城市の衣浦東部保健所安城支所にも同日朝、市内の女性から「3歳の男児がギョーザを食べて下痢をした」との相談があった。「中華deごちそう ひとくち餃子」を23日夜に家族4人で食べ、男児だけが発熱と下痢の症状があったという。

 岐阜県東濃保健所には、同県多治見市内の主婦から、昨年末に息子(10)が「手包みひとくち餃子」を食べた後、下痢や嘔吐(おうと)の症状が出たとの届け出があった。

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 全国では31日午前までに新たに北海道、青森県、福島県、埼玉県、東京、神奈川県、静岡県、石川県、愛知県、兵庫県、高知県、大阪府、福岡県、長崎県、沖縄県の31人が「中国製ギョーザなどを食べて体調が悪くなった」と届けた。各自治体の発表などを共同通信が集計した。これまでの届け出と合わせると不調の訴えは17都道府県38人となった。

 (中日新聞)

http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2008013190150010.html