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2008年01月31日(木) 17時11分

食の効率化と弊害〜冷凍食品問題ツカサネット新聞

昨今中国製の食品問題が良くあがるが原因は日本人にあるのだろう。

コストダウンの為に安値な労働力を求め海外に工場を持つ大手企業。海外ですから当然というか必然的に管理が甘くなる。甘くなるというか、目が届かない。

問題のJTフーズはいわゆる日本たばこ産業の子会社。JTは旧日本専売公社で1949年6月1日たばこ・塩・樟脳(しょうのう)の専売業務を行ってきた大蔵省専売局が独立し発足したもので、生活必需品のたばこと塩の専売を国に変わって売って来た、いわゆる行政がらみの利権企業。国がらみなので、当然検査基準も低い所からの今回の問題なのだろう。

◆関連企業
* ジェイティフーズ(旧旭フーズ(旭化成子会社))
* ジャパンビバレッジ(旧ユニマットコーポレーション。
   現(株)ユニマットライフのグループ会社)
* 日本たばこアイメックス
* サンバーグ
* 日本フィルター工業
* ジェィティクリエイティブサービス
* サンジェルマン(かつては東急グループだった)
* 鳥居薬品
* フロンティア・リート・マネジメント


消費者層にも問題が有る。

昔はきちんと母親や妻が料理をした。しかし現在では共働き夫婦が増加、夕食の支度が間に合わないもしくは料理がきちんとできない理由から冷凍食品などを安易に利用する様に成った。そんな背景からも生まれる冷凍食品問題。

もともと冷凍食品もこんなに普及した訳ではない。以前の冷凍食品は加工技術などもお粗末で、口に入れる事など出来ない代物であった。その冷凍食品を今のニチレイ(旧日本冷蔵株式会社)が改良を加え今の日本の冷凍技術が確立。地道な営業が功を総してここまで普及する迄に至った。

しかしながら目に見えない行程で作られていく冷凍食品。それを口にする消費者。食生活の近代化が、そもそもの問題なのかもしれない。人間として、原点に戻ればこんな問題も無くなるのだろうが。

食事の効率化への弊害は止まる事を知らない。




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(記者:滝波 修)

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