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2008年01月31日(木) 16時21分

「Made in China」が危ない?!〜中国製餃子中毒事故よりツカサネット新聞

冷凍餃子にあってはならない高毒性の農薬が混入しており、中毒症状を訴えた人が多数出ています。幸いにも今のところ死者は出ていませんが、中には意識不明にまでなった人もいるようです。

問題となった農薬メタミドボスは日本では使用が禁止されていますが、中国ではいまだに使用しているところもあるとのことです。どれくらいの濃度の農薬が餃子に混入していたかは不明ですが、少なくとも野菜に残留していた農薬が検出されたというレベルではないような気がします。おそらくは餃子を製造する段階で混入したか、誰かが意図的に入れたということなんでしょう。

餃子を製造した天洋食品はそのほかにも多数の冷凍食品を日本に輸出しており、餃子も多数流通していたことを考えると、今後問題は大きくなるかもしれません。輸入元のジェイティフーズが謝罪会見をしていましたが、化学物質までチェックしなければいけない世の中になったのかと思うとさびしくなります。ご存知の通り最近の中国の経済成長は著しく、アメリカなどではメイドインチャイナ無しで生活することは困難とまで言われています。

一方で堂々とコピー商品を作ったりとモラルの無さも相変わらずです。最近ではよく中国人が銀座に買い物ツアーに来るそうです。お目当てはブランド商品。なんでも銀座なら「偽物は無い」のが理由だそうです。そこまで中国商品は自国の人にも信用がなくなっていることになります。数十年後には中国が世界経済をリードすると言われており、その流れはほぼ確定的な気がします。アメリカ・日本・EUにはない資源・人口があります。

しかしその中国がこの有様では困ります。中国は中華人民共和国が正式名称であり、中華とは世界の中心を意味しています。歴史を遡れば、文明先進国でありアジア諸国、はたまたヨーロッパ諸国が中国の文化を学び自国に持ち帰り発展してきたという紛れも無い事実があります。漢字発祥の「文字の国」でもある中国に誇りはないのでしょうか?当然、大多数の中国企業はオリジナルの商品で勝負し、世界に誇れる商品を作っていると思います。

ただ腐ったりんごがあると箱の中のりんごが全て腐るといったように、メイドインチャイナの信用が大きく揺らいでいるのも事実です。メイドインチャイナが世界を量ではなく質でもリードできたとき、真の大国と呼ばれる地位を中国は確立するような気がします。



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(記者:ごぉるでん)

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