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2008年01月31日(木) 22時22分

<中国製ギョーザ>JTの原因特定難航 中国当局が先に調査毎日新聞

 日本たばこ産業(JT)は31日、今回の中毒の原因となった冷凍ギョーザを製造した中国の天洋食品の工場の調査状況を発表した。原料の農薬使用の記録などを調べたが、今のところ原因は特定できていない。中国当局も調査中のため制限が多く、同社の調査は難航している模様だ。

 JTによると、30日夕、品質管理部の担当社員1人が現地工場に到着し、夜になってから工場内に立ち入ることができた。31日午前までの経過報告では、原材料の残留農薬の分析や野菜栽培の記録などを調べたが、食中毒の原因となったメタミドホスの使用は確認できなかった。

 原因については、残留農薬よりも、製造途中で薬物が混入した可能性が大きいと見ており、今後は製造工程を中心に調査を行う。ただ、問題を起こした製品と同一日に同じ工程で作られたサンプルが、中国当局が先に確保され、入手できない状況という。

 また、JTは30日の発表後、お客様相談室で消費者からの問い合わせを受け付けているが、電話が殺到して一時回線がパンク状態となったという。

 30日午後5時〜31日午前9時の間に約700件の電話を受け付けたが、商品の送付方法や健康に対する影響に関する問い合わせが多く寄せられているという。同社は31日夜から電話の回線数を7から15に増やすとともに、人員も大幅に増やして対応に当たっている。【平地修】

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080131-00000164-mai-soci