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2008年01月31日(木) 21時00分

中国、異例の迅速対応=「食の安全」、五輪に影響も−ギョーザ中毒問題時事通信

 中国政府は、日本で発生した中国製冷凍ギョーザによる中毒問題を受け、「食の安全」が半年後に迫った北京五輪の成否にかかわるとして、危機感を強めている。中国食品への不安が高まる日本国内の対中感情にも配慮。早期の談話や暫定調査結果公表、専門家派遣の意向表明など異例の迅速な対応を取った。今後は捜査に着手した警察当局の動向が焦点となりそうだ。
 国家品質監督検査検疫総局は31日午前、「被害者は(有機リン系薬物の)メタミドホスに汚染された中国の冷凍ギョーザを食べた疑いがある」「中国警察当局が捜査を進めている」との談話を公表。製造元の「天洋食品」(河北省)の非を示唆したが、同日夕の記者会見では「残留農薬検査に合格している」と発表した。 

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