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2008年01月31日(木) 17時07分

対象以外も撤去の動き 九州のスーパー 有毒ギョーザ問題西日本新聞

 九州各地のスーパーなどでは31日、自主回収対象商品だけでなく、ほかの冷凍食品も撤去する店が出るなど、混乱が続いた。

 西鉄ストア(福岡市)は、ジェイティフーズによる自主回収対象商品は扱っていなかったが、同日朝の開店前に、全38店の冷凍食品売り場から、ジェイティフーズの冷凍食品7品目をすべて撤去。担当者は「(自主回収対象商品以外の)ほかの中国製商品も消費者が敬遠するだろう。中国産野菜などへの影響も避けられない」と話した。

 福岡県筑豊地区でスーパー11店舗を展開する「ニューマルシン」(同県飯塚市)は同日朝、「消費者に不安を与える」として、7店舗に入る直営精肉店に対し、自主回収対象商品とは別の中国製冷凍食品であるギョーザとロールキャベツをすべて店頭から撤去するよう指示した。

 北九州、福岡両市の2店舗と宅配カタログで問題の冷凍ギョーザを販売していたエフコープ生活協同組合(福岡県篠栗町)は購入者の把握に努め30日から電話連絡して食べないよう呼びかけ。31日も午前中から連絡を続けた。担当者は「過去2カ月の購入者約7000人のうち約8割には30日までに連絡できたが…」と不安を漏らした。

 スーパー大栄(北九州市)は31日朝、ジェイティフーズによる自主回収対象商品の3品について、スーパー全27店で張り紙を掲げて返品を呼び掛けた。

=2008/01/31付 西日本新聞夕刊=

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080131-00000017-nnp-l40