2008年01月31日(木) 17時07分
中国製冷凍食品 県内給食で使用自粛 福岡県教委通知 ギョーザ問題受け（西日本新聞）
中国の工場で製造、輸入された冷凍ギョーザによる中毒問題で、福岡県内の各自治体は３１日朝から、被害の有無や商品流通、学校給食での冷凍食品の使用など本格的な実態調査に乗りだした。県や福岡市などによると、同日午前現在、この冷凍ギョーザによる中毒は確認していないが、県教委は県内６６市町村教委に対し、安全性が確保されるまで中国産の冷凍加工食品の学校給食での使用自粛を通知。福岡市も当面の使用自粛を決めた。
福岡県生活衛生課によると同日午前現在、冷凍ギョーザが原因の健康被害の報告は入っていない。同課は問題となった冷凍ギョーザの輸入元業者の納入先リストを東京都から入手、リストを基に県内での流通状況の確認作業をしている。
同課はまた、約３万６０００の事業所や個人で構成する県食品衛生協会に実態把握を要請。県教委は福岡、北九州両市を含む県内６６市町村教委に対し「学校給食における食品の安全確保」とする注意喚起の文書を送り、中国産の冷凍加工食品は安全性が十分に確認されるまで使用を自粛するよう求めた。
福岡市教委も使用自粛を決定。市教委は過去１年間の学校給食の緊急調査をし、問題のギョーザの使用例がなかったことを確認した。中学校ではギョーザが２度給食に出されたが、いずれも国内業者の商品だった。
一方、市中央保健所には、３０日夜に「食べてめまいがした」としてエフコープに女性が返品した冷凍ギョーザが搬入され、店頭にあった商品も含め成分を調査中。市内の各保健所には「ギョーザを食べたが大丈夫だろうか」との相談が複数寄せられている。
＝2008/01/31付 西日本新聞夕刊＝
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080131-00000016-nnp-l40