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2008年01月31日(木) 16時44分

中国製ギョーザ 生協など対応に追われる 東海地方でも毎日新聞

 東海地方の生協やスーパーは31日、消費者からの問い合わせへの対応に追われた。

 問題の2商品を宅配用で扱っていた愛知県豊田市のトヨタ生協は31日、購入した組合員へ電話で「残っていても食べないように」と伝えた。

 同生協によると、昨年8月以降、問題の商品を組合員387人に計464点販売。同生協は30日午後4時半から、17人の職員が購入した全組合員に連絡。これまでに、2商品の計44点がまだ、食べずに残っていることが分かり、同生協は今週中に回収する方針を伝えた。組合員からは「そういえば少し酸っぱかったかな」「他の中国産の商品もきちんとチェックしてほしい」などの声が寄せられた。

 東海地方の店舗で関連1商品を扱っていた大手スーパー「ユニー」(愛知県稲沢市)は、各店の冷凍食品コーナーなどに注意をよびかける文書を張り出した。

 「CO・OP手作り餃子40個」を販売していた岐阜県各務原市尾崎西町のコープぎふ尾崎店は、店内に「大変なご心配をおかけしており申し訳ございません」との文書を掲示。従業員らは31日朝から、「以前、問題の商品を食べたことがあるが大丈夫か」「買った商品はどうすればいいのか」など消費者からの問い合わせに追われた。同店近くに住む主婦(61)は「食の安全が問われている中で、こういうことが起きるのは怖い。原産国が日本のものを買おうと思う」と話していた。

 三重県内で該当の商品を置いていたヤマナカアルテ津新町店には8件、オークワ津高茶屋店にも2〜3件の購入者からの問い合わせがあったが、健康被害に関するものはなかった。三重県内のスーパーでは、該当の商品だけでなく、中国製品をなるべく売り場から外すなどの動きも出ているという。

 中毒事件を受け、愛知、岐阜、三重県などは、県内のスーパーや生協店舗、卸売店などに対し、関連商品の撤去、回収を要請した。【丸林康樹、鈴木敬子、高木香奈】

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080131-00000021-maip-soci