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2008年01月31日(木) 15時01分

<中国製ギョーザ>農薬メタミドホスで中国でも食中毒毎日新聞

 【北京・浦松丈二】中国製冷凍ギョーザによる薬物中毒事件で、検出された有機リン系農薬成分「メタミドホス」は、中国でも過去に食中毒による死亡事故を引き起こしている。中国で安価な農薬として広く使われてきたことが背景にあるようだ。

 中国南西部の雲南省では昨年12月、コメ粉のだんごを食べた23人が食中毒症状を訴えて入院した。中国メディアの報道によると、コメ粉にメタミドホスが残留していた可能性が高い。

 また、四川省でも04年3月と4月に食中毒症状を訴えた2人が死亡したが、メタミドホスを調味料と間違えて食品に入れたことが原因とみられている。

 国連食糧農業機関(FAO)など国際機関はメタミドホスを使用禁止にすべき高毒性農薬に定めており、中国農業省は昨年後半、メタミドホスなど5種類の高毒性農薬を全国で約500トンを押収し、取り締まりを強化していた。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080131-00000075-mai-soci