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2008年01月31日(木) 14時37分

中国製ギョーザ中毒で「おわび」 みやぎ生協、回収開始河北新報

 中国製の冷凍ギョーザによる中毒で、みやぎ生協(仙台市)は31日、共同購入で宅配販売した問題の「CO・OP手作り餃子(ぎょうざ)」の回収を始めた。同じギョーザを販売した仙台市のスーパーも店に張り紙をして購入者に注意を呼び掛けた。買い物客は中国製食品に対する不安を一段と強めている。

 泉区のみやぎ生協共同購入運営本部北支部では同日午前、春日文明支部長が、回収に当たる5人の担当者に「宅配先の組合員に心を込めておわびしてほしい」と指示。5人が車で宅配先の家庭に向かった。

 最初の回収先となった青葉区台原3丁目の無職高橋昭雄さん(78)宅では、担当者がおわびの文書を渡して事情を説明し、1個を回収した。高橋さんは「まだ口にしていなかった。生協の商品なら大丈夫だと思っていた。管理をしっかりしてほしい」と要望した。

 みやぎ生協によると、問題のギョーザは28—30日に宮城県の766軒に計785個を宅配で販売した。うち、未回収は433個で、配達トラックと回収専用車の計370台を出し、宅配先を回る。

 納入は2007年5月に始まり、これまで約9130個を売った。賞味期限が1年と長く、生協は共同購入の加入者に電話などで「絶対に食べないでください」と呼び掛け、回収を進める。回収品については返金する。

 泉区のイトーヨーカドー仙台泉店も、問題の「中華deごちそう ひとくち餃子」を店頭で販売した。31日は店の出入り口と冷凍食品売り場にギョーザを食べないよう促す張り紙を出した。

 サービスカウンターには、商品を持って返しに来た人もいた。この日は冷凍食品の4割引きセールが行われていたが、売れ行きは鈍いという。

 同店に来た泉区の主婦冨田トシ子さん(80)は「できるだけ国産品を買うようにしているが、年金暮らしで、食費を減らすために安い中国製に手が伸びることもある。安かろう悪かろうでは安心して買えない」と憤る。

 泉区の主婦伊藤佳子さん(62)は「店の張り紙を見て初めて知った。店は本気で危険性を伝えようとしているのだろうか」と疑念を強める。

 青葉区の主婦(37)は「冷凍食品はパッケージの裏を見て製造国を確かめるようになった。中国製は不安なので4割引きでも買わない」と話した。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080131-00000011-khk-soci