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2008年01月31日(木) 12時27分

<中国製ギョーザ>被害連絡は年末29日 千葉市対応遅れる毎日新聞

 中国製冷凍ギョーザによる薬物中毒事件で、07年12月28日に起きた千葉市稲毛区の女性(36)の被害発生の連絡が、年末年始休みで千葉市保健所食品衛生課が不在だったため、発生翌日にメールで送られながら今年1月4日まで放置されていたことが分かった。販売したコープ花見川店の上部組織「生活協同組合ちばコープ組合相談室」は電話が通じないため、メールを使っていた。

 同課によると、メールが送られてきたのは12月29日午前11時半。被害女性からコープ花見川店に苦情があり、食品被害が分かったとの内容だった。メールは「食品による人体被害申告を顧客より受けましたので報告いたします。電話にて報告の上、ご指示を仰ごうかと存じましたが、電話がつながりませんでしたので、メールにて失礼いたします」と書き、「食べたら『薬品臭い味がした』ので食べるのをやめた」との食べた時の状況と、微生物検査をするむねの対応を説明していた。

 同課は12月28日から年末年始の休みで、メールを確認したのは今年1月4日午前8時半ごろ。コープと連絡を取っていたところ、午前10時半ごろ被害女性が課のカウンターに来たため、聞き取り調査した。同7日にコープから細菌検査で「検出なし」の結果を受け、22日か23日に被害女性に電話して「ギョーザが食中毒の原因であると立証できなかった」と伝えたという。その後の千葉県警のデータ解析で薬物中毒が分かった。

 千葉市は今月30日の説明で「情報を把握したのは1月4日」と発表していた。三井良雄・同課長は「情報を把握した日が4日だったので、その通り発表した。年末年始の休暇中で対応できなかったのは仕方ない」と話した。【中川聡子】

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