記事登録
2008年01月31日(木) 12時02分

中国製ギョーザ中毒:みやぎ生協、1万371個を県内で販売 /宮城毎日新聞

 ◇問題施設で製造
 千葉県などで起きた中国製冷凍ギョーザへの殺虫剤混入事件で、県内では「みやぎ生協」が中国の該当施設で製造した商品1万371個を販売していたことが分かった。店舗販売はせず、個人宅配・共同購入で配達していた。仙台市は同生協に速やかな回収を指示した。生協側は購入した会員に、食べないよう電話で連絡するとともに早急に回収する準備を進めている。県も情報収集を開始し、市民に注意を呼び掛けている。
 同市によると、みやぎ生協が取り扱った当該施設商品は「CO・OP手作り餃子(ぎょうざ)」9136個(販売は07年5月〜今月)▽「同とろ〜り煮込んだロールキャベツ」937個(同07年10月)▽「同本場中国肉餃子」298個(同07年5、10月)。
 「生協連合会コープ東北サンネット事業連合」は30日午後9時の段階で「健康被害の報告は受けていない」としているが、「できるだけ早く回収に行くので、該当の商品は開封しないでほしい。万が一食べて体調が悪くなったら、すぐに病院に行ってほしい」と呼び掛けている。
 ニュースを受け、県内の小売店も対応に追われた。ギョーザ以外のJTフーズ商品の販売を取りやめる動きも出た。モリヤ(仙台市)はチェーン19店舗のうち中型以上の数店で同社製品を扱っており、すべての同社製品をいったん撤去した。ウジエスーパー(登米市)やアサノ(岩沼市)も同社製品の販売を中止した。
 また、特設会場を設け、中華総菜のフェアを開いていた仙台市青葉区のさくら野百貨店仙台店では、同日午後、商品を点検し、中国製の冷凍水餃子1種類を売り場から撤去した。他はすべて実演販売や国内で調理加工されているという。担当者は「問題の商品とは別の会社の製品で、商品検査票でも安全は確認されたが、買う方に不安を与えてはいけないので了解してもらった」と話した。【青木純、藤田祐子】

1月31日朝刊

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080131-00000047-mailo-l04