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2008年01月31日(木) 04時21分

みずほ サブプライム損失、3千億円規模 国内最大朝日新聞

 みずほフィナンシャルグループ(FG)が抱える米低所得者向け(サブプライム)住宅ローン関連の損失額が、08年3月期で3000億円規模に達する見通しとなった。傘下のみずほ証券が保有する証券化商品の価格下落が続き、損失額は国内金融機関で最大となる。みずほFGはみずほ証券を支援するため、2000億円規模の追加増資を実施する方向で調整している。

 みずほ証券は、昨年9月末時点で約4000億円のサブプライム関連商品を保有。昨年11月時点では通期で1350億円の損失を見込んでいたが、サブプライム関連商品の価格下落は止まらず、追加損失計上を迫られた。

 親会社のみずほコーポレート銀行も、サブプライム関連で欧州の企業向け融資などで損失を計上する見通しで、08年3月期にFG全体で予想していた約1700億円の関連損失は大きく膨らむ模様だ。ただ、当期黒字は維持する見込みだ。31日発表の07年4〜12月期決算で損失額などを明らかにする。

 みずほ証券に対しては昨年12月、みずほコーポレート銀行が1500億円の増資を実施したばかり。2度目の増資に踏み切るのは、5月に控えるグループ傘下の新光証券との合併を円滑に進める狙いがある。前回の損失表面化で合併比率の協議は難航、合併期日をいったん延期している。 アサヒ・コムトップへ

http://www.asahi.com/business/update/0131/TKY200801300403.html