記事登録
2008年01月31日(木) 08時59分

京滋でも回収、注意呼び掛け 中国製冷凍ギョーザ殺虫剤検出受け京都新聞

 中国製冷凍ギョーザから殺虫剤が検出されたことを受け、京滋の生協やスーパーは30日夕から関連商品を撤去したり、購入者に注意を呼び掛けるなど対応に追われた。
 問題の冷凍ギョーザと同じ商品を計102個販売していた「コープしが」では、組合員カードを使って購入した人たちへの電話連絡に追われた。コープしが本部は「カードを使わず購入した人がいる可能性もあるため、全店に注意を呼び掛ける張り紙を掲示した」という。
 当該のギョーザを扱っていた「コープぜぜ」(大津市竜が丘)の売り場で張り紙を見た会社員(45)は「一昨日に買ったギョーザかも、と思ったが、違ってほっとした。対応が早かったので安心できた」と話していた。
 高島市新旭町の「Aコープ新旭店」は、ジェイティフーズのギョーザを買った客からの連絡で問題になっていることを把握。店内にあった同社の商品八品目をすべて撤去した。同店は「近年、冷凍食品ではジェイティフーズの商品が浸透していた。広い範囲に影響が及ぶのではないか」と話している。
 一方、京都生協(京都市南区)では、問題の冷凍ギョーザ商品はいずれのコープ店舗や共同購入、個人宅配とも取り扱っていなかった。ただ、同じ社の他の商品についても日本生協連合会(東京都)から回収指示を受け、販売していた3店舗で撤去した。商品購入者の連絡先も把握しており、注意を呼び掛けた。
 伏見区のコープ醍醐石田店では「CO・OPとろーり煮込んだロールキャベツ2個×2袋入り」など2商品、計20袋を従業員が売り場から引き上げた。
 滋賀を中心に2府7県で102店のスーパーを展開する平和堂(彦根市)は、ジェイティフーズが自主回収を発表した市販用の商品1種類を滋賀21店、京都2店など1府3県の28店で扱っており、30日夕にすべて売り場から撤去した。同社は「殺虫剤が検出された中国製冷凍ギョーザは扱っていないが、メーカーの方針を受け撤去した」としている。また、京都を中心に食品スーパー「フレスコ」を展開するハートフレンド(京都市中京区)でも、該当の冷凍ギョーザは仕入れていないというものの、取り扱っているジェイティフーズの冷凍食品10種類をすべて撤去した。
 ■京都市が相談窓口
 京都市は31日から、中国製冷凍ギョーザの健康被害に関する相談窓口を各保健所と市生活衛生課に開設する。業者の回収は始まっているが、市民の不安を解消するため相談に応じる。スーパーや量販店の立ち入り調査や抜き取り検査も実施する。相談は午前9時−午後5時。市生活衛生課TEL075(222)3433。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080131-00000003-kyt-l26