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2008年01月31日(木) 08時01分

中国製ギョーザで中毒 製造元の「天洋食品」 過去にも農薬検出産経新聞

 厚生労働省は30日、食中毒の原因となった冷凍ギョーザを製造した中国河北省の天洋食品からの輸入を自粛するよう、国内の食品輸入業者に要請することを決めた。

 日本生活協同組合連合会によれば、過去にも同社製造のギョーザから微量の有機リン系農薬が検出されていたという。

 「設備と技術は一流」「仕事では手を抜かない」…。同社のウェブサイトにはこうした言葉が並ぶ。

 冷凍食品の製造がメーンで、鶏肉やソーセージ、ベーコンなども扱っており、米国や豪州の企業とも取引があるという。

 設立は1993年。従業員数は約1000人。冷凍食品などを年間150万元(約2200万円)分輸出している。

 ウェブサイトでは“優良企業”ぶりが強調されているが、今回のギョーザを輸入したジェイティフーズにも不安がなかったわけではない。

 健康被害こそなかったものの、毛髪混入などの衛生面の問題や、シール不良、商品数の不足などのトラブルがあったからだ。「まさか、有機リン系が入っていたなんて…」。生協関係者も言葉を失った。

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http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080131-00000110-san-int