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2008年01月31日(木) 07時50分

中国産ギョーザ 県内のスーパーでも回収産経新聞

 千葉県や兵庫県で、毒物が混入した中国産の冷凍ギョーザを食べた計10人が中毒症状を訴えた問題で、茨城県は30日、県内全保健所に被害の有無や商品流通の調査を指示するなど、対応に追われた。冷凍ギョーザの輸入元「ジェイティフーズ」が自主回収を決めた23商品は、全国で販売されている可能性がある。県内のスーパーでも、被害が発生したのと同じ冷凍ギョーザを店頭から撤去。身近な食品で発生した突然の毒物騒動に、県内でも動揺が広がった。

 県は同日、県内の12保健所に、中毒症状が発生した冷凍ギョーザの流通状況などの調査を指示。これまでに、健康被害の報告はないが、大手スーパーを中心に、販売がなかったか確認を進め、問題となった商品の周知を図る方針だ。

 県食の安全対策室は同日、公式ホームページ「いばらき食の安全情報」で、「製品がお手元にある場合は、絶対に喫食しないようにご注意ください」と呼びかけた。また、食品販売業者に対し、「販売を控えるように」と促している。

 販売サイドも急遽(きゅうきょ)、対応に追われた。イトーヨーカ堂日立店では同日夕、東京都内の本部からの連絡を受けて、店頭に並んだ「手包みひとくち餃子」約20パックを撤去した。今後は、店内に看板を立てたり、店員による注意喚起を行ったりして、購入した客に返品を呼びかけるという。

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