ジェイティフーズの親会社のJTと、商品を販売した日本生活協同組合連合会(生協)は30日夕、東京都千代田区の東京会館で記者会見を開いた。
冒頭、JTの岩井睦雄取締役が「多大なご迷惑をかけておわび申し上げます」と述べて陳謝したが、JTと生協がこの日までに基準値以上の農薬が混入していないかどうかを調べる薬品検査を一度もしていないことなどが判明し、会見は中断をはさんで4時間以上に及んだ。
「農薬とは思い至らなかった」。細菌検査だけで薬品検査を行わなかったことについて、岩井取締役はそう弁明に終始した。
兵庫県の食中毒事故の後に、問題のギョーザの現品の回収さえしていなかったことを追及されると、5秒ほど沈黙して「(事案の概要を)調べるだけにとどまってしまった」と表情をこわばらせた。
今後の対応についても「どういう形で防げるかをきちんと検討したい」と答えるにとどまり、食の安全に対する意識の低さを露呈していった。
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20080130-OYT1T00832.htm