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2008年01月30日(水) 18時51分

記者も食べていた! 毒ギョーザに強い憤り産経新聞

 中国産ギョーザから殺虫剤成分−。体調を崩し自宅で静養をしていた時に目に飛び込んできたのは、最近慣れっこになっている文言。何となく自宅の冷凍庫をチェックすると、ギョーザのパッケージに同じ商品名を見つけてしまった−。
 普段なら飲料などしか買わない生協の個別配達だが、昨年12月に「たまにはギョーザで一杯やりたい」という気持ちから、「手作り」という言葉にひかれて買ったのがこの「手作り餃子」だった。
 仕事が忙しく自宅での食事もままならなかったため、ようやく口にできたのは先週金曜日のことだった。しかし、食べた瞬間、焼き方が良くなかったのか正直「あまり美味しくない」と思い、大食漢ながら5個で食べるのをやめてしまった。
 それから数日、ギョーザの影響とは思えないが、何となく体調不良でうどんなどを食べて静養していた時に飛び込んできたのがこのニュースだった。
 すぐに餃子の裏の問い合わせ先に連絡すると、電話はずっと話し中。何度となくかけるうちにようやく繋がった。
 「バーコード」を読み上げて欲しいと言われ、その通りにすると当該商品だったことが確認された。電話口の担当者には「絶対に食べないでください」と言われたもたのの、「どうすればいいですか?」と尋ねると、「後日また配達者から連絡させます」と言われただけで、名前も住所も電話番号も聞かれずじまい。健康被害があったかどうかについてもほとんど問われないままだった。人生初めて食品被害に直面している消費者の不安の割に、対応が生ぬるいと感じたのは私だけだろうか。
 「ギョーザで一杯」という小さな喜びさえ不安にさせるいい加減な中国の製品に、強い憤りを覚える。(産経デジタル ZAKZAK担当 上坂元)

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