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2008年01月30日(水) 03時08分

OHT不適切経理処理か、社長辞任のうえ監理銘柄に指定読売新聞

 弁護士らによる株価操作事件の舞台となった東証マザーズ上場の電気検査装置メーカー「オー・エイチ・ティー」(OHT、広島県福山市)で不適切な経理処理があった疑いがあることが29日、わかった。

 同社の石岡聖悟社長は辞任し、OHTは2003年4月期以降の5年間について内部調査を進めている。同社が半期報告書を法定期限までに提出できないことがわかったため、東証はOHT株を監理銘柄に指定した。

 OHTでは、過去の経理処理で、出荷済みの製品について返品されたにもかかわらず、売り上げに計上したままになっている可能性があると説明している。決算への影響額は確定していないという。

 同社株をめぐっては、同社幹部と親しかった弁護士の椿康雄容疑者(53)が株価操作を行ったとして、証券取引法違反(相場操縦)の疑いでさいたま地検から逮捕状が出ている。同地検とともに調査を進めている証券取引等監視委員会では今後、同社の経理の実態についても解明を進めるとみられる。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080130-00000002-yom-soci