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2008年01月30日(水) 02時32分

<力士急死>前時津風親方、2月上旬逮捕へ 愛知県警毎日新聞

 大相撲時津風部屋の序ノ口力士、斉藤俊(たかし)さん(当時17歳)=時太山=がけいこで急死した問題で、死亡前日と当日、山本順一・前時津風親方(57)と兄弟子延べ20人から暴行されていたことが29日分かった。死因は長時間断続的に暴行された場合に起きる挫滅(ざめつ)症候群の可能性が高いことも判明。愛知県警捜査1課と犬山署は2月上旬にも、前親方を傷害致死容疑で逮捕、兄弟子3〜6人を同容疑で立件する方針を固めた模様だ。

 県警は死亡の原因となった暴行を特定するため関係者聴取や遺体の鑑定を続けてきた。調べでは、兄弟子は6月25日午後0時半過ぎから11時ごろまでの間、1〜5人ずつで5回にわたり斉藤さんに暴行。26日も4人が金属バットなどで暴行したり、約30分のけいこでも暴行を加えたという。この一連の暴行が挫滅症候群を引き起こした可能性が高いと県警は判断した。暴行した兄弟子は2日間で6人(延べ19人)とみられる。前親方は25日夜、ビール瓶で斉藤さんを殴ったほか、兄弟子に「かわいがってやれ」と指示したといい、県警は傷害致死の共犯容疑に問えるとみている。

 一方、遺体の鑑定の結果、長時間にわたる殴打や圧迫で壊死(えし)した筋細胞から血液に漏出する毒素(ミオグロビン、カリウム)が、通常より高値で検出された。挫滅症候群を示す症状で、これが死亡の原因になったとみられる。【米川直己】

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080130-00000011-mai-soci