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2008年01月30日(水) 18時35分

中国製冷凍ギョーザで食中毒、千葉と兵庫で3家族10人読売新聞

 千葉県市川市に住む飲食店の女性店員(47)ら親子5人と、千葉市稲毛区の母娘2人が、生協で購入した中国製冷凍ギョーザを食べて食中毒の症状を起こし、入院していたことが30日、分かった。

 市川市の5人のうち、二女(5)は意識不明の重篤となっている。

 市川保健所が調べたところ、ギョーザから有機リン系薬物「メタミドホス」が検出された。

 千葉県警捜査1課は、殺人未遂容疑でギョーザの流通経路などの捜査を始めた。5人は22日夕に冷凍ギョーザを食べ、嘔吐(おうと)や下痢の症状を訴えた。

 ギョーザは、ジェイティフーズ(東京都品川区)が輸入した「CO・OP冷凍食品 手作り餃子」で、千葉県は、絶対に食べないように呼びかけている。

 また、兵庫県警は30日、中国製の冷凍ギョーザを食べた同県高砂市の自営業の男性(51)と家族2人が、嘔吐や下痢などの食中毒症状を起こしていたと発表した。

 パッケージの内側から、有機リン系の農薬「メタミドホス」が検出されたため、県警は食品衛生法違反容疑などで捜査を始めた。

 調べでは、「手包みひとくち餃子」。20個入りで、ジェイティフーズが中国から輸入して販売している。

 高砂市の男性は今月5日午後6時50分ごろ、自宅で妻(47)と二男(18)の3人でこのギョーザを食べ、病院へ搬送された。3人は10〜14日入院したが、現在は回復しているという。

http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20080130-OYT1T00482.htm